仏教には山岳信仰や神道の神々、ヒンズー教の神々も取り入れられる
仏教が神道を吸収した「本地」の考え☆仏教は、天皇や貴族の信仰を得ていくなかで消化しなければならないテーマがあった
☆日本古来の神と、外来宗教である仏教の仏たちをどういう関係に置くか
☆日本人は、経典や創唱者をもたない神道を排除するのでなく、神道の柔軟性を活かした
（日本の神は「仏が仮の姿となって現れた」と考えた）
「本地垂迹説」とは☆仏の方を優位に位置づけ、本地の仏と垂迹を神とした
（仏と神が一対一の関係にあるものとして規定）
（伊勢神宮の外宮の祭神、豊受大御神は金剛界の大日如来の垂迹）
（伊勢神宮の内官の祭神、天照大神は胎蔵界の大日如来の垂迹）
（八幡神は阿弥陀如来の垂迹）
☆神社の境内には神宮寺と呼ばれる寺が建立され、神前でお経が読まれた
☆神と仏の関係で、伊勢神道（両部神道）では、神道を優位とする考え方も現れた
（神と仏を強引に引きはがした、明治時代の廃仏毀釈まで続く）
インドの神々も仏に取り込まれている☆仏教の仏たちのなかには、ヒンドゥー教の神に起源をもつものもある
（ヒンドウー教の神に起源を持つ、梵天、帝釈天、四天王といった天部）
（仏法を敵から護るものとされてる）
☆仏教に取り入れられた天部の仏は、独立して単独で信仰されるケースもある
（弁財天、大黒天、毘沙門天、韋駄天等）
☆仏教は釈迦の説法に始まりまり、世界宗教となる為、多神教であるヒンドウー教の神々を習合
☆日本においても仏教は、多神教の神道と上手く折り合いをつけた
☆仏教と神道、他の宗教の思想や行事が入り乱れた日本の思想、平安時代から渾然としていた
☆平安時代は「物の怪」などの存在感が強く、降霊術、祈祷もさかんでした
☆日本人は、ありがたいと思ったものを色々と取り込んでみる好奇心旺盛な民族だった
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仏教には山岳信仰や神道の神々、ヒンズー教の神々も取り入れられる
（『手にとるように宗教がわかる本』記事より画像引用）