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ICBMはミサイル防衛システムで迎撃できない
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北朝鮮が試験発射し、成功した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14号」
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ICBMは、最長距離の射程で発射された場合でも、高度は1200キロに達する
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射程距離を短くして通常より高く打ち上げる場合、最高高度は2400キロを優に超える
☆国際宇宙ステーションは地上から高さ約400キロを周回
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ICBMがターミナル・フェイズで大気圏に再突入する速度は、音速の20倍以上
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ミサイル防衛システムは、拳銃の弾を拳銃の弾で撃ち落とすようなものだと言われる
☆狙撃用銃弾の発射速度は、時速約3千キロ(音速の約2,5倍)
☆ICBMはこれのほぼ8倍の速度が出る
☆ICBMのスペック(性能)はけた外れで、拳銃の弾を拳銃で撃ち落とすより難しい
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ICBMを確実に迎撃するのはほぼ不可能です
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既存のミサイル防衛システムのICBMに対する防衛能力はゼロもしくは限定的
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出典、Newsweek
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北朝鮮ICBMの脅威(ネットより画像引用)
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ミサイル迎撃の成功率
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成功率が100%の防衛システムはない
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イージス艦は42回中35回成功(除くICBM)
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GMDは18回中10回しか成功してない
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THAADは18回の実験すべてで成功(除くICBM)
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実験は有利な条件で行うため、実戦になれば成功率がさらに落ちると考えるのが自然だ
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ミサイル防衛の仕組み
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ミサイルの軌道を追跡・誘導するレーダー網、発射体と発射台などで構成される。
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弾道ミサイルの発射を探知すると、レーダーがミサイルの軌道を追い、迎撃ミサイルを発射する
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1発目で撃墜できなかった場合に備えて次のインターセプターを用意する
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「shoot-look-shoot(観測射撃)」戦略と呼ばれ「集中射撃戦略」とは対照的です
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各システムがそれぞれの迎撃範囲で弾道ミサイルを撃ち落とすという前提で運用されている
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北朝鮮周辺でのミサイル防衛システム
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アメリカとアジア太平洋地域の同盟国は、いくつかのミサイル防衛システムを整備している
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北朝鮮が弾道ミサイル攻撃に踏み切れば、これらが運用されることになる
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最新鋭迎撃ミサイル「THAAD」、米軍が韓国に配備する最新鋭迎撃ミサイル
☆弾道ミサイルが大気圏に再突入し標的に落下する最終段階で迎撃する仕組み
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地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット3」
☆相手の弾道ミサイルがターミナル・フェイズの後半に入った段階で迎撃する仕組み
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イージス艦に搭載する海上配備型迎撃ミサイルで、現状では同地域で最も有能なミサイル防衛システム
☆弾道ミサイルが大気圏外に出て軌道を整える段階(ミッドコース・フェイズ)で迎撃する仕組み
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現状のシステムの能力
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射程が短距離、準中距離、中距離の弾道ミサイルを想定した戦域ミサイル防衛システムです
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ICBMは、高度が高過ぎ速度も速過ぎるためこれらの迎撃システムでは対処できない
☆イージス艦の迎撃能力も限定的
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ミサイル防衛で、本物のICBMを標的に迎撃実験を行ったことは一度もない
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ICBMに特化した唯一のミサイル防衛システムは
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米本土防衛用の地上配備型ミッドコース防衛(GMD)システム
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迎撃実験の結果は非常に不安定
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米国でも、配備数は17年末までに44基にとどまる見込み