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Channel: 慶喜
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知らないで過ごした安保改定最終回

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兄弟酒「ここで二人で死のう」、決めた人事?

岸は首相執務室で実弟の佐藤と向き合っていた
佐藤が涙を浮かべ「兄さん、ここで2人で死のうじゃありませんか」
安保の自然承認時刻、「おめでとうございます」と声をかけたが?
岸は「安保改定が国民に理解されるには50年はかかる」と述べた
日本は「不思議の国のアリスの夢の世界」をいつまで続けるのか?
新聞の「安保改定の真実」6回シリーズの最終回














安保改定(ネットより引用)

反安保闘争の状況
社会党や全学連に扇動された群衆は、国会と首相官邸を幾重にも囲む
群集が、国会や首相官邸へ雪崩込み、赤旗を掲げる状況でした
警察官数は、警視庁で約2万5千人で、装備も貧弱でした
警視総監は「国会内への進入を防ぐだけで手いっぱい」と音を上げた
池田勇人、佐藤栄作らは、自衛隊の出動を唱えた

自民党幹事長も「自衛隊出動」を防衛庁に直談判
防衛庁長官が、「治安出動の可否」を問うと、事務次官が大反対
「出動させれば、自衛隊組織消滅する」絶対にダメと!
防衛庁は、練馬駐屯地にひそかに治安出動部隊を集結させていた

学生デモ隊が国会敷地内に突入
警察部隊と衝突、東大学生が死亡
学生の死を知った岸は悄然とした
岸は、アイク招聘を断念、退陣の意を固めた
腹心で農相の福田に「内閣総辞職声明の原案を書いてくれ…」と依頼

岸は、退陣の決意は固かった
自衛隊を出動させれば、同胞同士で殺し合いになる可能性もある
それが革命の導火線に利用されかねない
岸は、臨時閣議でアイクの来日延期を決定
警視総監は官邸を訪れ「官邸から他の場所にお移りください」と求めた
岸は「官邸は首相の本丸、本丸で討ち死にするなら男子の本懐じゃないか」と

政府が、批准書を交換した場所
批准書交換は外相公邸で行われることになっていたが、デモ隊に包囲される懸念
外相が公邸の塀を乗り越えて、隣の家を通り抜け、抜け出せるようにした
結果的には、外相藤山は、調印後外相公邸の裏の垣根を乗り越え脱出した
財閥の御曹司にとって、泥棒のように塀を乗り越えたことは恥辱でした

岸は辞任を発表、難局を乗り切れるのは誰か?
ソ連の「日本中立化」工作はなお続いており、日米同盟まで危ぶまれる状況でした
民社党と連立を組み、初代委員長の西尾を後継指名する奇策を編み出した
岸も乗り気となったが、肝心の西尾が煮え切らず水泡に帰した

自民党で誰を後継指名?
岸は、神奈川・箱根温泉で、元衆院議長の堤康次郎、吉田茂と面談
吉田は、有能な官僚を次々に政界に入れ「吉田学校」と呼ばれる一大勢力を築いた
堤は、吉田学校の佐藤を推したが、吉田は渋い表情を崩さなかった
吉田は「姓は違っても岸、佐藤が兄弟であることは、国民もよく知っているよ」と

岸は、吉田が誰を推しているのかピンときた
あえて「それではどなたがよいでしょうか」と問うた
「まあ、ここは池田君にした方がよいだろ」と発言
首相に池田勇人が決まった瞬間だった

岸と党人派との争い
岸や吉田は官僚派、党人派の代表格は、副総裁の大野や河野一郎でした
後継に官僚派の池田を選んだで、党人派の恨みは深かった

自民党は池田を新総裁に選出した
午後には官邸中庭で祝賀レセプションが催された
レセプションで、岸は、池袋で薬店を営む男に太ももを刺された
永田町では「大野の意をくんだ意趣返しだ」とささやかれた

岸の退陣後、安保闘争は下火
ソ連や中国が狙った、民主統一戦線による政権奪取は果たせなかった
自民党にも後遺症が続き、安全保障は議論さえもタブー視されるようになった
結党時に「党の使命」とした憲法改正は、安保改正を契機にたなざらしにされた

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