
☆手代木氏は理を重んじ、決断は早いが、せっかちで、長時間車内にいる新幹線が大嫌い
☆社長業引退後の塩野義製薬(”手代木クリフ”にどう立ち向かうのか注目が集まっている)

☆製薬会社の宿命は新薬の発売から概ね10年以内に特許が切れる
*ジェネリックにそのほとんどの市場を奪われる
*収益のグラフが急降下し、パテントクリフに多くの製薬企業が苦しめられる
☆絶妙な立ち回りで、好業績を継続している塩野義製薬の手下木社長の経営手腕
*39歳で、塩野社長(現会長)の”懐刀”として経営企画部長に就いた
*医薬品事業への一本化をめざし非中核事業を他社に譲り渡した
*業界では「がん」治療薬や抗体医薬の開発がトレンドだった
*塩野義は、他社が撤退していくような領域に活路を見出す
*研究開発領域を感染症、代謝性疾患、疼痛に絞り込んだ
*構造改革と、経営体質改善で同社の成長を牽引する製品の実用化が続く

☆成長を支えることになった高脂血症治療薬「クレストール」がその代表
☆同時に塩野義は「継続性」の観点から大きな課題を抱えることになる
☆クレストールのパテントクリフの到来(手代木社長の危機意識は鮮明)
*特許切れを迎えるクレストールに「依存しない経営」が最重要課題
*ロイヤリティ料率を数%下げることで、契約を延長し、ダメージを「薄く長く」した
*特許切れの「クリフ(崖)がヒル(丘)になった」と評価されている

☆日本で、世界に先駆けて発売したインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」への期待は大きい
☆クレストールに次ぐ年間1千億円超の大型化をめざす
☆手代木氏は、次のステップとして中国への本格展開も見据える
☆周囲が懸念するのは、手代木氏のインパクトのある経営戦術
*「手代木氏が社長を降りた後」の塩野義
*手代木氏自身も、自身が講師を務める「社長塾」の研修を社内で開始した


☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します




後継者育成へ自ら講師を務める「社長塾」を開いている
(『THEMIS9月号』記事より画像引用)