教義ではなくカリフの血統が分裂の原因
ムハンマドの後継者カリフによる領土拡大☆アッラーの使徒ムハンマドの代理人の「カリフ」が、イスラム共同体「ウンマ」の指導者
☆初代～四代アリーまでは、指名され教友たちの間で互選された
☆初代～四代のカリフの時代を正統カリフ時代と呼ぶ
☆正統カリフ時代、本拠地はマディーナにあり、カリフは軍を率いて領土を拡大した
（シリア・エジプト・ササン朝ペルシャ等）
イスラム世界の分裂始まる☆第三大カリフのウスマーンは、ウマイア家出身の為暗殺された
（ムハマンドを出したハーシム家と同じクラウシュ族の名門ウマイア家）
☆第四代カリフの座は、ムハンマドの親族・アリーとウマイア家出身者の争い
（アリーと争ったのは、ウマイア家のムアーウィア）
☆正式なカリフの座はアリーが継いだが、ムアーウィアと軍事衝突となる
☆衝突は和議にいたり、和議を抗議したアリー派の一部アリーから離脱する
（離脱した一派はハワーリジユ派と呼ばれる）
カリフを自称し意気上がるムアーウイア☆カリフになったが、離脱者を出した失意のアリー
☆両者にハワーリジユ派は刺客を放つ
☆刺客はアリーの暗殺のみ成功、実質的にムアーウィアがイスラム世界の継承者となる
☆正統カリフは、暗殺による寡奪で終焉する
ムアーウィアは、世襲のウマイア朝を開き、首都をダマスカスに置く ☆簒奪政権を認めない人々は、ウマイア朝から離反しペルシア方面に勢力を築く
☆ムハンマドの血縁アリーのみをカリフと認めた一派は、今日のシーア派となる
（シーア派は、アラビア半島を離れイラン方面に勢力を確立）
☆正統カリフをすべて認める人々はスンニ派と呼ばれる
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シーア派やスンニ派に分裂するイスラム帝国
（『手にとるように宗教がわかる本』記事より画像引用）